典型的前兆に片頭痛を伴うものの診断基準

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前兆のある片頭痛

前兆がある片頭痛の場合、脳卒中など別の重大な病気を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。

典型的前兆に片頭痛を伴うものの診断基準

A. B~D を満たす頭痛発作が2回以上ある
B. 少なくとも以下の1項目を満たす前兆があるが、運動麻痺(脱力)は伴わない
 1.陽性徴候(例えばきらきらした光・点・線)および/または陰性徴候(視覚消失)を含む完全可逆性の視覚症状
 2. 陽性徴候(チクチク感)および/または陰性徴候(感覚鈍麻)を含む完全可逆性の感覚症状
 3.完全可逆性の失語性言語障害
C. 少なくとも以下の2項目を満たす
 1.同名性の視覚症状または片側性の感覚症状(あるいはその両方)
 2.少なくとも1つの前兆は5分以上かけて徐々に進展するか、および・または異なる複数の前兆が引き続き5分以上かけて進展す
 3.それぞれの前兆の持続時間は5分以上60分以内
D.「前兆のない片頭痛」の診断基準B~Dを満たす頭痛が、前兆の出現中もしくは前兆後60分以内に生じる
E. その他の疾患によらない

(日本頭痛学会・国際頭痛分類普及委員会 訳:国際頭痛分類 第2版 新訂増補日本語版 医学書院:3, 2007より抜粋)